|
(二) カリキュラム構成理念
本系の教育はビルドアップ式に行い、「聴く」「話す」「読む」「書く」「訳す」等の基礎的言語訓練の課程から始め、日本学に関わる多角的な知識を習得する。そして、最終的に日本語に通暁した専門的人材を育成することを目標とする。
具体的な内容は以下のとおりである。一、二年は言語の五技能(「聴く」「話す」「読む」「書く」「訳す」)のための基礎課程を主とし、小人数制のクラスを設けている。このようにして、学生の日本語能力の定着を図る。また、日本国情や「日本文化」に関連した授業によって、日本およぼ日本語に対する理解力を深める。
三、四年は、一、二年からの言語的トレーニングに平行して、基礎通訳、発展通訳など中級課程をカリキュラムに組み込み、日本学の多元的な知識の習得の助けともする。日本歴史・日本経済・日本文学(近現代文学・古典文学)・日本語学・日本語教授法・日本映画文化等の専門課程の目的は、日本語を用いて、日本学研究への興味を学生のなかに拓いていくことである。
日本語の専門的な訓練以外に、英語力のトレーニングも特に重視する。また。全人精神の薫陶をもって、専門的知識の習得と共に人格の形成にも重きを置いた教育を行う。学術的なものと実用的なものが相互にそれぞれの不充分な部分を補い合えるように学びながら、日本語の力を伸ばしていくことを目的とする。
(三) 各重点課程の組織
本系における教育の目標は以下のものを有する人材を育成することにある。
一、「聴く」「話す」「読む」「書く」「訳す」の五技能を有する人材。
二、巨視的な日本学の視野を有する人材。
三、知行合一した全人精神を持つ人材。
四、国際観を備えた日本語人材。
以上の教育目標を基に作成したカリキュラムは以下のとおりである。
1、五技能課程構造図
|
一年級 |
基礎日本語 |
|
大一
日本語会話 |
|
基礎日本語LL |
|
|
二年級 |
発展日本語 |
大二
日本語文法 |
大二
日本語会話 |
大二
日本語作文 |
発展日本語LL |
|
|
三年級 |
|
大三
日本語文法 |
大三
日本語会話 |
大三
日本語作文 |
基礎通訳 |
翻譯(日中) |
|
四年級 |
|
|
專業
日本語会話 |
日本公用社交文 |
発展通訳 |
翻譯(中日) |
2、日本学課程構造図
大一■ 大二■
大三■ 大四■

3、全人課程
(1)全人課程の構造図
所属する院や系の専門知識以外に、他の領域の知識に触れさせることによって、広い見識、人文的素養、思考能力および健全な人格を育成する。また、生涯教育の基礎を造る。本系の課程は、基礎課程、言語文化教養課程、一般教養課程の三本柱によって構成されているもので、言語文化教養課程には国文・外国語・歴史及文化の等の課程が含まれている。また、一般教養課程は、課程を人文と芸術、自然と科学、社会科学などの三領域に分けている。
全人教育は知識と行動のバランスを重視するものである。「大学入門」「人生哲学」及び「専業倫理」の3科目は、これらの課程からの学びの成果を表わすものである。「奉仕と学習」(service―learning)等の社会的弱者や経済的弱者に対する援助活動や愛校活動があるが、これらの活動を通して、問題解決能力を伸ばし、内省する習慣や洞察力をつける。
(2)大学入門(大一)
大学一年生向けに一学期に開講。この課程では大学生活をどのように送るべきか、何をどう学ぶか、学生自身に考えてもらい、価値観の体系化に役立ててもらうことを第一の目的とする。具体的には以下の7つのテーマを含む。「大学教育とは何か」「輔仁大学と各学部の紹介」「日文系の紹介」「大学生としての任務」「課外活動における教育」「学習と自己管理」「創造的大学生活を成功させるために」など。
(3)人生哲学(大二)
自分自身への理解を深めてもらい、独自の思考力を養い、人生に対する積極的な姿勢とバランスのよい価値観を持ってもらうことを目的とする。
(4)専業倫理(大三)
団体生活を含む多くの人との良好な人間関係を築く力を養い、倫理道徳、責任感、思考力や選択する能力を高める。授業ではディスカッション方式を取り入れ、受講者同士の経験を共有したり、時にはゲストを招き話を伺ったりする。
(5)本系課程における「全人精神」の実践
本系専業課程においては、自然に「全人精神」を身につけてもらうため、グループ活動を多く取り入れている。自分とは異なる立場や考えを持つ人と、意見を交換し、助け合う中で、自分自身のあり方を考え直す機会を持ち、「礼儀」「責任感」「慎み深さ」「仲間と助け合う精神」「社会貢献」「感謝」「チャレンジ精神」「問題解決能力」「創造性」などの特質を伸ばす。
4、国際感覚の育成
本系は国際性を重視し、学生の国際感覚を伸ばすために、次のような活動を行っている。
(1)留学制度
A:短期留学:本系は11箇所に及ぶ日本の大学との間で姉妹校提携を結んでいる。各校との間で、1~3名の交換留学生を互いに派遣・受け入れており、留学期間は半年から一年。姉妹校は日本の各主要都市(札幌、東京、横浜、名古屋、大阪、岡山、山口、福岡、佐賀など)にある。
B:夏季日本語研修課程:毎年夏休みには、姉妹校もしくは関連校から数十名の学生を受け入れている。
(2)研修制度
A:「ジャパニーズ・コーナー」(Japanese corner):
日文系の授業「日本語会話」に加えて、日本からの留学生が担当する「ジャパニーズ・コーナー」に参加することによって、受講者の日本語能力を高め、台湾人学生と日本人学生間のコミュニケーションを促進することを目的とする。
B:「チャイニーズ・コーナー」(Chinese corner):
日文系の台湾人学生が中国語教師となり、日本人留学生のためのクラスを受け持つことで、交流の機会を増やす。
C:「イングリッシュ・コーナー」(English corner):
外語学院が開講している英語のクラスに加えて、英語圏の学生が担当する「イングリッシュ・コーナー」に参加することによって、受講者の口頭でのコミュニケーション能力を高める。
D:日本語教育実習課程
毎年日本の姉妹校(ノートルダム清心女子大学、桃山学院大学、フェリス女学院大学、藤女子大学)のうち3~4校の短期教育実習を本系では受け入れいる。本系が実習スケジュールを調整し、実習生には校内の宿舎に宿泊してもらっているため、本系の学生との交流も深いものとなっている。日本語での会話の機会が増えるのは言うまでもなく、文化交流の機会もあり、本系の学生の中で留学経験がない者にとっては、日本人と実際に交流できる貴重な場となっている。
E:夏季中国語学習課程
姉妹校との関係を深めるため、また日本に留学することのできない本系の学生が日本の学生と交流できる機会を持てるように、夏休み期間には「夏季中国語学習課程」を特に開講している。まず、本系の学生には本校の言語センターで中国語教育の基礎講座を受講してもらう。受講終了の証明書を取得した後、これらの学生には本系が開講する中国語学習課程の教師として教壇に立ってもらう。
F:大阪経済大学の学生と共に「論壇」を開催し、学生間で意見交換、交流をしている。
G:中国の日本語学科の大学生との間で交流をしている。学生同士同じ授業に出、意見交換を行ったり、勉強のやり方について話し合ったりしている。
H:外交学程:外交部(外務省)職員や研究者を招き、国際的なマナーや仕事上で気をつけるべきことなどについての講話をお願いしている。
(3)遠隔教育
A:日本の専修大学との間で遠隔教育を行い、台湾と日本の学生間の意見交流をしている。
B:政治大学との共催で、遠隔教育の形で韓国語課程を開設し、韓国の文化を学ぶことができる。
(4)企業訪問
四年生を対象とする専業会話クラスでは、日本商社を訪ねることをプログラムの一部に組み込んであり、敬語を使っての日本語会話を学ぶとともに、日本の企業文化に実際に触れてもらう。
|